アメリカ旅<6日目>Sturrgis
……なんて言ったものの、初日の夜の興奮で、スタージスに着いてからちゃんと眠れたかどうか(笑)。
レインボーカーブの朝——夢のような時間のはじまり
翌朝はちょっとゆっくりめに起床。 午前中はレインボーカーブで寝起きを共にしている人たちと、ゆっくり過ごすことにしました。
いつも日本のミーティングでお会いしても忙しそうで、ゆっくりとお話ができないVIBES社長の只野さん、編集長のミノルさんともご挨拶。







ケンタッキー州に置いているアメリカ用の只野号にサインをさせていただきました。アメリカで只野号に遭遇した日本人が寄せ書きしてるんですって。大切な愛車に私の名前とるるちゃんシールを貼らせてもらえるなんて、とても光栄です。




そんなこんなで過ごしていると、BOSSの御一行がレインボーカーブにお立ち寄りになりました。
古くからの歴史と大人の事情があって、BOSSはレインボーカーブを拠点としているMCメンバーとも、とても親交が深いのだそうです。
ベストのポケットに可愛いチワワを2匹入れてるBOSSの本物っぷりにガチガチに緊張してしまいましたが、勇気を振り絞って2ショットをお願いしたところ、撮影許可をいただきました。(女子ならではの特典です)
もちろん顔出しNGです。 その理由は私のようなものが説明するには知ったかぶりすぎてお恥ずかしいので、詳しくお知りになりたい方は機会があったらVIBESの只野さんかみのるさんに聞いてみてくださいね。



そうこうしている間にミノルさんたちから声がかかりました。 「今日、一緒に行きますか?」 連れて行ってもらう先は、スタージスを知る人ならピンとくる、あのBOSSが支部長をつとめる有名なMCクラブのプライベートキャンプ。 正直、行き先を聞いた瞬間から、ちょっと空気が変わった気がしました。
もちろん!もちろん!行きたいです!ちょっと緊張するけど、こんなチャンスは二度とないしぜひぜひお供させてください。ということで、十数台で一緒に大移動です。









入場ゲート——ここは映画の中じゃない
荒くれ者のバイカーやガチの1%erは映画の中だけなのだと思っていました。
御一行はスタージスの雑踏を離れ、誰ともすれ違わないような奥地へと進みます。場所はもちろんオフレコです。
上にはヘリコプターがただならぬ雰囲気で飛び交い、入場ゲートには肩からショットガンをかけた、見ただけで「本物だ!」という雰囲気の人たちがズラリ。
一人ずつIDを確認して、厳重な身元確認が行われました。 でも!ここで頼りになったのがVIBES誌の知名度。みのるさんのご縁があって、「VIBES」の名前が通じた瞬間、空気がふっとやわらかくなりました。特に嫌な顔をされることもなく、すんなり入れてもらえることに。雑誌の力(もちろんBOSSの力)って、すごい。
VIBESが何度も取材したことのある内部の実力者(BOSSと呼ばせてください)と親しいご縁があって、そのBOSSがゲートまで直接迎えに来てくれ、ようやく中に入ることができました。
キャンプ地内での単独行動はもちろん禁止。トイレに行くときも必ずBOSSに断りを入れて、ボディーガードの若い衆に付き添ってもらわないといけないそうなのです。 (ルルのようなど素人にはよくわからないけど、聞いた話によると内部に抗争や派閥があるらしく……そういうことなのだそうです。)




これが本場アメリカMC!本気のデンジャラス運動会
全米の支部から数百人のメンバーが集まったそのキャンプ地では、いったい何が行われているのか。
これは夢の中なのか? 中で行われていたのは——本場アメリカMCの、本気の運動会でした。
強面な男たちが支部ごとに列になり、本気の綱引き。
フルフェイスヘルメットにライダース・革パンツ・エンジニアブーツ。全身完全防備の人がロープにつかまって、バイクで引きずられながら速さを競うレース。
景品がショットガンのビンゴ大会。 日本ではありえないバイカー運動会を、観客席から奥様たちが応援しています。 極妻もびっくりするような光景でした。



生ビールに各種クラフトビール、生のフルーツを使ったカクテルまで、飲み物が豊富に揃っていて全部無料・飲み放題。全米から友好関係にあるMCクラブの人たちを招待する、言わばアメリカのプライベートMTG。それにしてもスケールが全然違います。 ちなみに中には「真のお尋ね者」もいると聞いて、州をまたいで出てはいけない人や、写真を撮ってはいけない人もいるんだとか。撮影の際は必ず一声かけてから、が鉄則でした。



英語ゼロでも大丈夫——ルルちゃんシール、アメリカの本場MCを制す
ハーレーの競争ゲームを見ていると、ルイジアナから来ていた友好MCの人に話しかけられて、仲間のところに連れて行ってもらったりして挨拶しました。
ルルはもちろん英語が話せないので、
「Nice to meet you. My name is RURU. This is my original sticker. Present for you!!」 と
身振り手振りのジェスチャーで説明しながら「ルルちゃんシール」を渡すと、これが思いのほか外国人ウケして、名前まで覚えてくれて、「Ruru〜♪ Ruru〜♪」と大好評でした。
きっとジュニアハイスクールスチューデントくらいに思っているのでしょう(笑)。
そんなわけで、ルルちゃんシールがとうとう世界進出。アメリカの強面な本場MCの人が自分のバイクやメットにルルちゃんシールを貼る!!という大それたことが本当に起きてしまいました。 アメリカを走ったり、スタージスに行ったりはできても——この経験は、もう一生できないと思います。





みのるさんが声をかけてくれなければ、絶対に来られなかった場所。
VIBES誌のお力がなければ、入ることすらできなかった場所。
そして「ルルちゃんシール」がなければ、あの人たちと笑い合えなかった。
人と人の縁って、こういうところで繋がるんだなぁと、スタージスの空の下でしみじみ思いました。


帰り道の、忘れられないひととき
帰り道、一緒に帰ってきたナンシーとアーロのお家のお庭に寄って、楽しいひとときを過ごしました。スパゲティーをごちそうになりました。
ナンシーとアーロ、はフロリダに住むご夫婦で、スタージスのメインストリート裏手に別荘を持っています。只野さんやミノルさんとも仲良しなご夫婦で、こちらもVIBES様のご紹介。
これが初対面なんだけど、「シャワー使っていきなさい〜」と声をかけてくれました。 この後は毎年毎年お世話になることを、この時はまだ知る由もない……。










この記事はスタージスで出会ったすべての方々への、深いリスペクトと感謝を込めて書いています。「怖い」「本物」という言葉は、その圧倒的な存在感への純粋な敬意の表れです。あの日の経験は、私の人生の宝物です。
This article is written with the deepest respect and gratitude for everyone we met at Sturgis. Words like “intimidating” or “real” reflect nothing but pure awe for your incredible presence. That day is one of the greatest treasures of my life. Thank you.




